号砲より早くスタートラインを通過してしまう競艇のスタート違反。記号は F。 当該艇に絡む舟券は全額返還となり、選手には30 〜 90 日の斡旋停止と賞金返納が科される、競技上もっとも重いペナルティの一つ。
フライング (F) とは、競艇のスタート方式である「大時計式フライングスタート」において、大時計の針が 0 秒を指す前にスタートラインを通過してしまう違反のこと。 通常、競艇のスタートは大時計が「12」を指してから「0」までの 1 秒間にラインを切ることが許され、わずか 1/100 秒でも早ければフライング判定となります。
ST (スタートタイミング) が マイナス値 で記録された瞬間にフライングが確定し、当該艇は失格扱い。 レース後に「F1」「F2」のように選手の出走表へ F の符号と回数が記され、選手生命にも長期的に影響します。 競艇のスタートはフライングと出遅れの間にある狭い窓を狙う技術勝負であり、まさに紙一重の世界です。
フライングは舟券を購入したファン側にも、当該選手側にも大きな影響があります。 返還・斡旋停止・賞金返納の 3 つの帰結を整理しておきましょう。
競艇場の出走表や公式サイトで、選手名の横に 「F1」「F2」 といった記載を目にすることがあります。 これは過去半年〜1 年以内に積み上げたフライング回数を示し、「F持ち」と呼ばれます。 F 持ちの選手は次のフライングがさらに重いペナルティを呼ぶため、スタートで 意図的に慎重になる傾向が観察されます。
具体的には、F 持ち選手は ST が普段より 0.02 〜 0.05 秒ほど遅めになりやすく、特にダッシュコース (4〜6 コース) では本来の攻撃的なスタートが封じられがちです。 逆に F を保有していないトップ選手は、SG / G1 の優勝戦などで思い切ったスタートを打てるため、号砲ぴったりに突っ込んでくる場面も増えます。 予想を組む際は出走表の F / L 表記を必ずチェックすることが基本動作になります。
フライング (F) とよく対比されるのが出遅れ (L) です。 どちらも舟券返還対象という共通点がありますが、ペナルティの重さや発生メカニズムが大きく異なります。 実戦で混同しないように整理しておきましょう。
| フライング (F) | 出遅れ (L) | |
|---|---|---|
| 定義 | 号砲より早くスタートラインを通過 | 号砲から1 秒以上遅れてスタート |
| ST 表記 | マイナス値 (例: -.01) | L 表記 (1.00 秒以上) |
| 舟券返還 | 当該艇絡み全額返還 | 当該艇絡み全額返還 |
| 斡旋停止 | 30 〜 90 日 (F 回数で逓増) | 30 日 (固定が原則) |
| 主な原因 | 攻め過ぎ・モーター加速の見誤り | エンスト・トラブル・スタート判断ミス |
BOATCRAFT は選手の F / L 履歴と直近 10 走の ST 分布を入力特徴量として取り込み、スタート系の評価に反映しています。 F 持ち選手はアプリ画面の選手詳細で「F1」等のラベルが赤系で表示され、スタート評価がやや控えめに補正されます。
「スタートつまみ」を上げる ─ ST 平均と F / L 履歴の重みを強める設定。F 持ち選手が並んだレースで攻めの艇の評価を抑え、堅実な決着を狙う運用に向いています。
「直近フォームつまみ」を上げる ─ 直近 10 節の ST 推移を強く反映。F 明けで慎重になっている選手や、逆に F を脱して攻めに戻った選手を拾いやすくなります。
選手詳細画面 ─ F 持ち回数と直近スタート分布をワンタップで確認可能。出走表で F1 / F2 を見たら、必ず該当選手のページで詳細を確認するのが基本動作です。
「フライング」はスタート系の入口の用語です。 100 を超える専門用語を 12 カテゴリで整理した用語集で、競艇予想の解像度を上げてみてください。